まず結論。新しい英検には二つの意味がある
| 項目 | 変更A:問題形式のリニューアル | 変更B:準2級プラスの新設 |
|---|---|---|
| いつ | 2024年度第1回から | 2025年度から |
| 何が変わった | リーディング問題の一部削減とライティングの増加 | 準2級と2級の間に新しい級が加わった |
| 対象 | 3級、準2級、2級、準1級、1級 | 準2級プラス(新設級) |
| 既存の級への影響 | 上記5つの級の形式が変わった | 既存の級の出題範囲、出題形式、難易度、名称は変わっていない |
2024年度第1回から、3級以上の5つの級で問題形式がリニューアルされました。2025年度からは、準2級と2級の間に準2級プラスという新しい級が加わりました。
準2級プラスが新設されたこと自体によって、既存の級の出題範囲、出題形式、難易度、名称が変更されたわけではありません。
2023年度以前の教材にも使える部分はありますが、現在の本番を時間まで含めて再現するには2024年度以降の形式に対応した問題が必要です。
2024年度のリニューアルで何が変わった?
| 級 | リーディング問題数 | ライティング | リーディング・ライティング時間 |
|---|---|---|---|
| 3級 | 変更なし | 1題から2題。Eメール問題が追加 | 50分から65分に延長 |
| 準2級 | 37問から29問 | 1題から2題。Eメール問題が追加 | 75分から80分に延長 |
| 2級 | 38問から31問 | 1題から2題。英文要約が追加 | 85分のまま変更なし |
| 準1級 | 41問から31問 | 現在は英文要約と英作文の2題 | 90分のまま変更なし |
| 1級 | 41問から35問 | 1題から2題。英文要約が追加 | 100分のまま変更なし |
日本英語検定協会の2024年度問題形式リニューアルでは、3級、準2級、2級、準1級、1級が対象です。大きな方向性は、リーディング問題の一部削減とライティングの増加です。英検協会は、複数技能を統合して使う力や、思考力、判断力、表現力をより反映することを目的として説明しています。
4級と5級はこの2024年度リニューアルの対象ではありません。英検協会は、今回のリニューアルによって既存級の合格基準スコアやCEFR算出範囲は変更していないと案内しています。
3級
リーディングの構成は変更なし。ライティングは1題から2題となり、Eメール問題が加わりました。リーディング・ライティングの試験時間は50分から65分に延長されました。
準2級
リーディングは37問から29問へ減少。ライティングは1題から2題となり、Eメール問題が加わりました。リーディング・ライティングの試験時間は75分から80分に延長されました。
2級
リーディングは38問から31問へ減少。ライティングは1題から2題となり、英文要約が加わりました。リーディング・ライティングの85分は変更されていません。
準1級
リーディングは41問から31問へ減少。ライティングは現在、英文要約と英作文の2題です。リーディング・ライティングの90分は変更されていません。二次試験では、受験者自身の意見を問う質問に話題導入文が追加されました。
1級
リーディングは41問から35問へ減少。ライティングは1題から2題となり、英文要約が加わりました。リーディング・ライティングの100分は変更されていません。
2025年度の準2級プラスは別の変更
- 準2級
- 準2級プラス2025年度に新設
- 2級
準2級プラス特設サイトによると、準2級プラスは2025年度に準2級と2級の間へ新設されました。英検協会は、準2級から2級までの学習期間が他の級間より長い傾向を示し、その間を埋める学習目標として位置づけています。推奨目安は高校上級程度で、準2級より抽象度の高い身近な社会的話題を扱いながら、2級より認知的負荷を抑えた設計です。
重要なのは、準2級プラスの追加と2024年度の形式変更は別の話だということです。準2級プラスの新設によって、2級や準2級そのものがさらに別形式へ変更されたわけではありません。
現在の英検はどんな構成?級別に確認
| 級 | リーディング・ライティング | リスニング | リーディング | ライティング | 二次試験(面接) |
|---|---|---|---|---|---|
| 3級 | 65分 | 約25分 | 合計30問 | Eメール15〜25語、英作文25〜35語(各1題) | 約5分 |
| 準2級 | 80分 | 約25分 | 合計29問 | Eメール40〜50語、英作文50〜60語(各1題) | 約6分 |
| 準2級プラス | 85分 | 約25分 | 合計31問 | 英文要約45〜55語、英作文80〜100語(各1題) | 約7分 |
| 2級 | 85分 | 約25分 | 合計31問 | 英文要約45〜55語、英作文80〜100語(各1題) | 約7分 |
| 準1級 | 90分 | 約30分 | 合計31問 | 英文要約60〜70語、英作文120〜150語(各1題) | 約8分 |
| 1級 | 100分 | 約35分 | 合計35問 | 英文要約90〜110語、英作文200〜240語(各1題) | 約10分 |
一次試験はリーディング・ライティングとリスニング、二次試験は英語面接です。各級の公式ページで、問題形式と例題を確認できます。
Petraの級別ページでも、英検3級、英検準2級、英検準2級プラス、英検2級、英検準1級、英検1級の出題形式と対策リソースを確認できます。
時間配分はどう考える?
| 級 | 全体 | リーディング | Eメール/英文要約 | 英作文 | 見直し |
|---|---|---|---|---|---|
| 3級 | 65分 | 35分 | Eメール10分 | 15分 | 5分 |
| 準2級 | 80分 | 45分 | Eメール10分 | 20分 | 5分 |
| 準2級プラス | 85分 | 45分 | 英文要約15分 | 20分 | 5分 |
| 2級 | 85分 | 45分 | 英文要約15分 | 20分 | 5分 |
| 準1級 | 90分 | 50分 | 英文要約15分 | 20分 | 5分 |
| 1級 | 100分 | 55分 | 英文要約15分 | 25分 | 5分 |
英検協会が公式の解答時間配分を指定しているわけではありません。上の表は、現在の問題構成に慣れるためのペトラチューターズの練習用スタート目安です。リスニングは別に時間が設定されているため、ここではリーディング・ライティング時間だけを配分しています。
これは固定の正解ではありません。過去問を解いた結果、読むのが速い生徒はライティングへ時間を移し、要約に時間がかかる生徒は先に要約を書くなど、自分の得点の取り方に合わせて調整します。
この時間配分はペトラチューターズ独自の練習用目安であり、英検協会が定めた公式の配分ではありません。
CSEスコアは正答率だけでは読めない
| 級 | 一次試験 | 二次試験 |
|---|---|---|
| 3級 | 1103 | 353 |
| 準2級 | 1322 | 406 |
| 準2級プラス | 1402 | 427 |
| 2級 | 1520 | 460 |
| 準1級 | 1792 | 512 |
| 1級 | 2028 | 602 |
英検CSEスコアの合否判定では、各級の合格基準スコアは固定されています。一方で、技能ごとの問題数が違っても各技能へ均等にスコアが配分されます。そのため、単純に全問題の何パーセント正解なら必ず合格、と考えるより、リーディング、リスニング、ライティングを技能別に見る方が安全です。
2026年度の受験費用はどれくらい?
| 級 | 本会場 | 準会場 | S-CBT |
|---|---|---|---|
| 3級 | 6,800円 | 4,900円 | 7,700円 |
| 準2級 | 8,400円 | 6,000円 | 9,000円 |
| 準2級プラス | 8,600円 | 6,300円 | 9,200円 |
| 2級 | 9,000円 | 6,800円 | 9,600円 |
| 準1級 | 10,400円 | 本会場のみ | 10,500円 |
| 1級 | 12,400円 | 本会場のみ | 通常のS-CBT対象級ではありません |
2026年度の従来型英検の検定料は、本会場と準会場で異なります。準会場には利用条件があり、1級と準1級は本会場のみです。英検協会は2026年度の検定料を2025年度より一律100円引き下げています。
S-CBTの2026年度検定料は、準1級から3級まで級別に設定されています。受験方式によって日程、会場、受験の流れも違うため、料金だけでなく受けやすさも含めて選ぶ必要があります。
検定料は年度ごとに改定されます。申込前に、英検協会の最新の案内で確認してください。
古い英検教材はもう使えない?
すべて捨てる必要はありません。単語、文法、読解、リスニングの基礎練習として使える教材はあります。ただし、2023年度以前の問題だけで現在の本番を再現しようとすると、ライティングの問題数や種類、リーディングの設問数、級によっては試験時間が一致しません。
仕上げの模試には、英検協会の過去問・試験内容から2024年度第1回以降の問題を使うのが安全です。英検協会も2024年度第1回以降の過去問はリニューアル対応済みと案内しています。準2級プラスは新設級なので、準2級や2級の古い問題だけで代用せず、準2級プラスの現行問題を確認してください。
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まとめ
英検の新形式を理解するときは、2024年度の問題形式リニューアルと、2025年度の準2級プラス新設を分けることが最初のポイントです。特に3級以上ではライティングが2題になったことが大きく、古い教材だけでは現在の時間感覚を再現しにくくなっています。まず最新の公式過去問を1回分解き、問題形式、時間配分、技能別の弱点を現在の試験に合わせて確認すると、対策の優先順位が見えやすくなります。
参考資料
- 公益財団法人 日本英語検定協会 | 2024年度 実用英語技能検定 問題形式リニューアル
- 公益財団法人 日本英語検定協会 | 準2級プラス特設サイト
- 公益財団法人 日本英語検定協会 | 過去問・試験内容
- 公益財団法人 日本英語検定協会 | 3級の試験内容
- 公益財団法人 日本英語検定協会 | 準2級の試験内容
- 公益財団法人 日本英語検定協会 | 準2級プラスの試験内容
- 公益財団法人 日本英語検定協会 | 2級の試験内容
- 公益財団法人 日本英語検定協会 | 準1級の試験内容
- 公益財団法人 日本英語検定協会 | 1級の試験内容
- 公益財団法人 日本英語検定協会 | 英検CSEスコアとは
- 公益財団法人 日本英語検定協会 | 2026年度 検定料
- 公益財団法人 日本英語検定協会 | 英検S-CBT 2026年度 検定料




