← ブログ一覧へ戻る

東京でIGCSEを学べるインターナショナルスクールは?学校と進路を整理

ゴシック様式の高い天井の下に、閲覧机が並ぶ大学の閲覧室

この記事の結論

IGCSEを学べる学校を探すと、「IGCSEを提供」とだけ書かれていることが多く、どの試験機関のどのsyllabusなのかは分かりません。同じIGCSEでも、機関が違えば試験の形が違い、過去問も教材も変わります。

この記事では、IGCSEそのものの仕組みと、東京の代表的な2校(KISTとBST)の実際の構成を整理し、転入する前に学校へ聞くことを一覧にします。

IGCSEとは

IGCSE(International General Certificate of Secondary Education)は、14から16歳向けの国際的な中等教育の資格です。Cambridge Internationalは、Cambridge IGCSEを14から16歳向けの資格として案内しています。科目は70以上あり、学校は好きな組み合わせで提供できます。

IGCSEは、学校全体の学び方を決める枠組みではなく、科目ごとの資格です。そのため、同じ学校の中でも科目によってboardやsyllabusが変わることがあります。MYPとの違いはMYPとIGCSEの比較で整理しています。

Cambridge IGCSEとPearson Edexcel International GCSEの違い

各機関の公式説明にもとづく概要です。科目ごとの細部は、syllabusで確認してください。
項目Cambridge IGCSEPearson Edexcel International GCSE
対象年齢14から16歳14から16歳
成績の表し方A*からG。地域によって9から1の方式も選べる9から1(英国のGCSEと同じ方式)
試験の時期コースの最後に実施2年間の学習後に試験を行う方式と、単元ごとに受けるモジュール方式がある
評価の形筆記、口頭、コースワーク、実技が科目で異なる科目のspecificationで確認
難易度の選択多くの科目でCoreとExtendedから選べる科目のsyllabusで確認
科目数70以上(Cambridgeの案内)37科目(Pearsonの案内)

たとえばCambridge IGCSEのFirst Language Englishは、コースワークのポートフォリオが総合点の半分を占める構成です。English as a Second Languageでは、約10から15分のSpeakingがあります。どちらも「IGCSEの英語」ですが、準備の方法はまったく違います。

Pearsonは、International GCSEが英国のGCSEとgrade for gradeで同等だと説明しています。ただしこれはPearsonの説明であり、大学や学校が個別にどう扱うかは別の問題です。

IGCSEという名前だけでは試験方式が分からない

Cambridge IGCSEは14から16歳向けで、学校が科目の組み合わせを選びます。評価は、筆記だけでなく、口頭、コースワーク、実技が科目ごとに異なります。多くの科目にはCoreとExtendedがあり、Cambridgeの説明では、CoreはC〜G、ExtendedはA*〜Eの成績を目標にした設計です。どちらで学ぶかで、取れる成績の上限が変わります。成績の表し方も、A*〜Gか9〜1かを選べる科目があります。

Pearson Edexcel International GCSEは別の試験機関の資格です。成績は9〜1で、2年間学んで最後に試験を受けるlinearに加えて、単元ごとに試験を受けるmodularが一部の科目にあります。modularは2023年9月から英語、経済、歴史などで始まったと案内されています。どちらの方式で教えるかは学校が選ぶため、同じPearsonの学校でも運用は違います。

つまり「IGCSEの学校」という情報だけでは、Cambridgeなのか、Pearsonなのか、科目ごとにboardが混ざっているのか分かりません。両者を同じ資格として置き換えることはできません。MYPとの評価の違いはMYPとIGCSEの比較で詳しく扱っています。

東京の学校で確認できたこと

各校の公式サイトで確認できた範囲です。2026年10月8日時点。
学校IGCSEの学年exam boardIGCSEの後確認したい点
K. International School TokyoGrades 9〜10Pearson EdexcelGrades 11〜12でIBDPIGCSEをDPの準備として調整している。科目の一覧は公式ページにない
The British School in TokyoYears 10〜11GCSEとIGCSEの組み合わせのため、科目ごとに資格とboardが異なる場合があるYears 12〜13でIBDPまたはBST Diploma(I)GCSE Options Bookletで科目とboardを確認

東京にはほかにもIGCSEに関わる学校があります。この記事では、公式サイトで内容を確認できた2校に絞っています。ほかの学校は、各校の公式ページでboardと学年を確認してください。

K. International School Tokyo

KISTはGrades 9から10でPearson EdexcelのIGCSEを採用しています。評価は、コースの最後に行われる外部の筆記試験(科目ごとにおおむね2枚)に加えて、プロジェクト、フィールドワーク、作品、実験や調査などのコースワークが含まれると案内されています。

学校の方針は、IGCSEをDPの準備として調整することです。つまり、IGCSEの内容を知識の習得だけでなく、DPで必要な力を育てる目的でも使います。学校の特徴はKISTの学校ガイドで整理しています。住所・学年・出願の要点はKISTの学校プロフィールでも確認できます。

転入する家庭にとっての意味は3つあります。まず、Pearson Edexcelのsyllabusと過去問を使うため、CambridgeのIGCSEで学んできたお子さまは、同じ科目名でも内容と試験の形が違います。次に、2年間の学習の最後に外部試験があるため、Grade 10での転入は、すでに終わった学習とコースワークの量が成績に影響します。最後に、公式ページには科目の一覧がないため、科目ごとのboardと水準は学校に直接確認する必要があります。

The British School in Tokyo

BSTはYears 10から11で、GCSEとIGCSEを組み合わせたカリキュラムを使っています。外部試験はYear 11の終わりに受けます。公式ページはboardの名称を挙げておらず、独立した国際的に認められた機関が試験を作成するとだけ書いています。GCSEとIGCSEのコースを組み合わせているため、科目によって資格とboardが異なる場合があります。

Years 12〜13は、IBDPまたはBST Diplomaから選べます。BST DiplomaはWASCの認定を受けているとされ、BTECの科目を選べる場合もあります。学校の特徴はBSTの学校ガイドで整理しています。住所・学年・出願の要点はBSTの学校プロフィールでも確認できます。

BSTの例は、「IGCSEを提供している」という表現が何を意味しないかを示しています。学校がIGCSEを使うからといって、すべての科目がIGCSEとは限りません。すべての科目が同じboardとも限らず、すべての科目で同じ評価の形とも限りません。科目ごとの資格は、学校の(I)GCSE Options Bookletで確認できると案内されています。

IGCSEの後にどこへ進むか

進む先特徴詳しい比較
IBDP6科目とTOK、EE、CASを2年間で学ぶ。IGCSEで基礎を作り、DPで幅を広げるIBDP・AP・A-levelの比較
A-level少数の科目を2年間で深く学ぶ。Cambridge International AS & A Levelは、ASが1年、A Levelが通常2年IBDP・AP・A-levelの比較
学校独自の卒業資格BST Diplomaのように、学校が定める資格BSTの学校ガイド

学校によっては、次のprogrammeに進むための科目や成績の条件を設けています。進路の希望があるなら、逆算してIGCSEの科目を選べるよう、早めに学校へ確認してください。

転入前に学校へ聞く質問

“IGCSE校”を見るときに確認すること

項目なぜ確認するか学校に聞くこと
exam boardCambridgeとPearsonでsyllabusと試験が違う科目ごとのboardは何か
科目ごとの資格IGCSEとGCSEが混ざる学校がある科目別の正確な資格名とsyllabus code
Core / Extended取れる成績の範囲が変わるどちらで学ぶか。途中で変えられるか
linear / modular試験を受ける時期が違う最後にまとめて受けるか、単元ごとか
コースワーク、実技、口頭提出や実施の時期が決まっている科目ごとの有無と期限。転入前に済んだ分
科目の選択選択の締切と、組み合わせの制限がある取れる科目と、時間割の制約
試験の時期登録の締切がある試験期間と、転入生の登録手続き
IGCSE後の進路次のprogrammeに必要な科目や成績があるIBDP、A-levelなどへの条件(IBDP・AP・A-levelの比較)
途中転入の制限学校が受け入れの条件を決めている転入できる時期と、科目の一致の条件

途中転入は特に注意

例えばKISTでは、Grade 10の初めからの一般の出願は原則5月31日までです。それ以降の月の出願は、科目の選択肢がKISTと一致する他校のIGCSEからの転入に限られます(KIST入学ハンドブック)。席があっても、科目の組み合わせが合わなければ受け入れの条件を満たしません。これはKISTの方針で、ほかの学校に当てはまるとは限りません。

席が空いていても学習が成り立たない場合があります。科目が違えば、新しい科目を2年分の途中から始めることになります。boardが違えば、syllabusと過去問の準備をやり直す必要があります。すでに終えたコースワークが引き継げなければ、成績の一部が欠けます。試験の登録が済んでいない、または間に合わない場合もあります。Grade 9またはYear 10で転入するなら、すでに始まった範囲を確認します。Grade 10やYear 11なら、コースワークの進みと登録の確認が先です。

確認する書類は、転校時のカリキュラム確認ポイントにまとめています。IGCSEとMYPの間で動く場合は、MYPとIGCSEの比較も参考になります。

まとめ

IGCSEは科目ごとの資格で、boardが違えば試験の構成も違います。KISTはPearson Edexcel、BSTはGCSEとIGCSEを科目ごとに組み合わせています。

転入前には、学校名より、科目ごとのboardとsyllabus、進行状況、IGCSEの後の進路を確認してください。東京のほかの学校との比較は、学校別カリキュラム比較もあわせてご覧ください。

参考資料

IGCSE対策に合わせた学習相談

学校、学年、科目、現在の課題、評価方式、今後の進路を確認したうえで、サポートの進め方をご提案します。

無料体験を申し込む LINEで無料相談
インターナショナルスクール向けの学習相談を見る

あわせて読みたい記事