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IB・British・American系の学校へ転校するときに確認したいこと

木のテーブルに広げられたノート、絵本、タブレット、文房具

この記事の結論

インターナショナルスクール間の転校では、英語力だけでなく、カリキュラムの連続性を確認する必要があります。特にIB、British、American系をまたぐと、同じ年齢でも科目の順序、評価、卒業要件が変わることがあります。

Petra保護者相談室には、「海外から東京へ戻る予定です。今はBritish schoolですが、東京ではIBかAmerican schoolを検討しています。何を確認すれば授業についていけますか」というご相談が寄せられます。最初に見るべきなのは学校ブランドではなく、今まで学んだ内容と転校先の次の1年です。

転校のパターン別に、まず見る点

公式情報にもとづく、確認の出発点です。学校ごとの判断が優先されます。
転校のパターンずれが出やすい点先に確認すること
日本の学校からインター校へ学年の配置(4月始まりと基準日)、授業と評価の言語、英語での書く力基準日と学年(詳しくはK-12とGrade・Yearの解説)、英語の要件と語学サポートの有無、成績表の英訳
インター校から日本の学校へ学年の配置、日本語での学習、日本の学校の学習の進み方受け入れ先の学校と居住地の教育委員会への確認、日本語の学習の準備
IBからBritishへMYPのcriteria中心の評価から、IGCSEの外部試験中心の評価へ転入する学年でのsyllabusの範囲、exam board、コースワークの時期(MYPとIGCSEの比較)
BritishからIBへ外部試験中心の評価から、MYPのcriteriaやDPのコアを含む評価へpersonal projectやDPのコアの扱い、DPを経ない転入の方針
AmericanからIBまたはBritishへ単位の積み上げ方式から、外部試験とprogrammeの方式へこれまでの単位の扱い、APの科目と、転入先での対応
学期の途中で転校する進んだ範囲の違い、試験の登録時期受け入れの可否(学校で違う)、課題と試験の締切

学期途中の転入は、学校によって扱いが大きく違います。ASIJは東京在住の家族の学期途中の転入を認めておらず、ISSHは歓迎、Aobaは日本に新規または帰国する家庭の2学期入学を案内しています。出願の仕組みは出願時期・入学準備ガイドで比較できます。

1.学年の配置

同じ年齢でも、GradeとYearの表記が違うことがあります。基準日や、これまでの学校の記録も配置に影響します。

まず転入先のage chartと入学方針を確認してください。基準日による違いはK-12とGrade・Yearの解説にまとめています。学校によっては、例外的に1学年上下の相談ができます(KISTは、Grades 1〜10で1学年上下を例外的に検討すると案内しています)。

2.科目の順序

数学や理科は、curriculumによって単元の順序が違います。IGCSEでは、Grade 9やYear 10から外部試験のsyllabusに入る学校があります。American-styleの学校では、科目の単位(credit)を積み上げる方式をとることがあります。IB MYPでは、criteriaにもとづく評価を使います。

数学、理科、人文系、第二言語、英語(または言語サポート)の順に、これまでの履修内容と転入先の次の学年の内容を並べると、ずれが見えます。日本語を履修する場合の位置づけも、学校で違います。

3.学習の証拠と書類

成績表だけでなく、transcript、標準テスト、科目の説明、syllabus、作文のサンプルなどが役立つことがあります。学校が求める書類の一覧を優先してください。

公式案内で確認できた、書類の例です。2026年10月8日時点。
学校求める書類の例
ISSH現在と過去2年分の成績表、推薦、標準テスト(あれば)
ASIJ高校は2年分の成績表と推薦3通、エッセイ、標準テスト
BST現在の学校・教員のreference
KISTGrade 2以上はconfidential school reference、Grade 8以上はpersonal statement
Aoba成績表(あれば)、学校指定様式の教員推薦、予防接種の記録

4.評価の方式

方式成績の出方転校で気をつけること
IB MYP科目ごとに4つのcriteriaを1から8で評価し、1から7の成績にrubricを読んで課題を直す習慣。最終年のpersonal project
IGCSE科目の外部試験(科目によってコースワークや口頭も)boardとsyllabus、試験の登録時期、コースワークの提出期限
IB DP各科目1から7、コアと合わせて45点満点HLとSLの選択、IA、EE、TOKの計画
AP5月の試験を1から5で採点どの科目が開講されるか、履修の条件
A-level科目別にA*(ASはA)からEASとA Levelの受験の進め方、試験期間

方式ごとの詳しい違いは、MYPとIGCSEの比較と、IBDP・AP・A-levelの比較で整理しています。

5.高校の卒業要件

高校段階の転校では特に重要です。IBDPは6科目とコアで、合計24点以上などの条件があります。ASIJは4年間の在籍と22単位をdiplomaの要件としています。A-levelは学校が定める科目の組み合わせによります。

Grade 10以降の転校では、卒業までに必要な残りの要件を、具体的に学校と確認してください。学年が上がるほど、卒業までに残る期間が短くなるため、早めの確認が必要です。

6.大学の計画

大学によって、必要な科目や資格の扱いが違います。programme名だけで進学の可能性を判断せず、志望する大学の最新の要件を確認してください。日本の大学の入学資格については、認定団体の記事でも触れています。

単位の認定や学年の配置は、転入先の学校の判断です。この記事は、転校後の単位認定や学年の配置を保証するものではありません。

学年が上がるほど、転校の難しさは変わる

一般的な傾向の整理です。学校ごとの方針が優先されます。
学年の段階主なリスク先に確認すること
中学段階(Grade 6〜8、Year 7〜9)カリキュラムの順序、数学の到達度、英語力、履修していない科目数学と第二言語の単元の進み具合。英語の支援の有無
Grade 9〜10、Year 10〜11IGCSEまたはGCSEのsyllabus、exam board、選んだ科目、済んでいるコースワーク、試験の登録科目ごとのboardとsyllabus。コースワークの進み具合(MYPとIGCSEの比較)
Grade 11、Year 12IBのHLとSLの組み合わせ、A-levelの科目、APの前提科目と開講、単位、予測成績、IAやコースワーク転入先で同じ科目と水準が取れるか。予測成績を誰がどう出すか
最終学年卒業に必要な単位、履修の順序、試験の登録、学内評価、予測成績、最終学年の転入を制限する学校の方針卒業までに残る要件と、転入を受け付けるか

学年が上がるほど、転入先が受け入れられる条件は狭くなります。例えばKISTでは、Grade 10の初めからの一般の出願は原則5月31日までで、それ以降の月の出願は、科目の選択肢がKISTと一致する他校のIGCSEからの転入に限られます。Grade 11の初めからの一般の出願は9月30日までで、それ以降は、他校のIB Diploma課程(全科目履修)で科目の選択肢が一致する場合に限られ、IB Certificateの生徒や、DiplomaからCertificateへの変更は受け付けていません。Grade 12は、他校のIB Diplomaで科目の選択肢が一致する場合だけが対象です。いずれもKISTの入学ハンドブックの記載で、学校ごとに違うため、一般化はできません。

また、KISTのGrade 12では、科目や水準(SL、HL)の変更を、必要な最低学習時間が確保できないため原則受け付けないと案内されています。学習時間の要件が、受け入れの条件になることがある例です。Tokyo International Schoolは、公式ページでGrade 12への新規入学を受け付けないと案内しています。席があるかどうかとは別に、学年の最後の1年は転入の窓が閉じている学校がある、ということです。

転校前に必ず引き継ぐもの

上のリストは、転校前に現在の学校へ依頼し、転入先と照合するためのものです。これらが揃っていないと、席が空いていても、学習を続けられる状態とは限りません。たとえば同じ「IGCSE Mathematics」でも、boardやCore/Extendedが違えば、準備すべき試験が変わります。IGCSE校の記事とIBDP・AP・A-levelの比較で、それぞれの仕組みを整理しています。

転校前のチェックリスト

学校に聞く質問リスト

  1. お子さまの生年月日で、どの学年に配置されますか。例外の相談はできますか。
  2. 現在の学年の、数学、理科、第二言語は、どの単元まで進んでいれば円滑に入れますか。
  3. 評価の方式は何ですか。MYPのcriteria、外部試験、単位のどれが中心ですか。
  4. exam boardとsyllabus codeは何ですか。すでに始まっている部分はありますか。
  5. コースワークや試験の登録の時期はいつですか。転入生はどう扱われますか。
  6. これまでの単位や成績は、どのように認められますか。卒業までに残る要件は何ですか。
  7. 英語の学習支援や、第二言語の選択肢は何ですか。
  8. 志望する大学が求める科目と、そのために必要な履修の計画を相談できますか。

ペトラチューターズの実務的な見方

転校前の支援では、現在の成績だけでなく、次の学校で最初に使う教材と評価の形式を見るほうが実用的です。数学の単元のギャップ、Academic Writing、IGCSEの試験の答え方、MYPのrubric、APの前提条件など、具体的な差を埋める形で準備します。

まとめ

転校では、curriculum名より、何を学び終え、次に何を求められるかを確認することが重要です。

単位の認定や学年の配置は学校ごとに異なるため、転入先の学校の判断を必ず優先してください。東京の学校の違いは、学校別カリキュラム比較で確認できます。

参考資料

学校やカリキュラムに合わせた学習相談

現在の学校、転校先、科目、評価方法、卒業要件を確認したうえで、サポートの進め方をご提案します。

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