点数が伸びないときの診断表
| 症状 | 見直すこと | 次の一手 |
|---|---|---|
| 総合点だけ見ている | 分野、スキル、問題タイプ | Score Detailsで失点を分類 |
| 同じミスを繰り返す | 知識、解き方、時間、注意 | 原因ごとに短く練習 |
| 模試ばかり増やす | 復習が完了しているか | Student Question Bankで弱点だけ反復 |
| 時間切れになる | どこで時間を使うか | モジュール単位で時間配分を確認 |
1.総合点だけを見ている
模試を終えたあと、最初に気になるのはスコアです。前回より20点上がった。下がった。変わらなかった。もちろん点数は大切です。でも、点数だけでは何を直せばいいかまでは分かりません。
College BoardのMy Practice案内では、Bluebookの公式模試を受けたあと、Score Detailsから各問題の正解、自分の解答、解説を確認できます。
ここで見たいのは、何問間違えたかだけではありません。見るのは次の3点です。
- Reading and Writingのどの分野で落としているか
- Mathのどのスキルで同じミスが出ているか
- 正解できた問題でも、時間を使いすぎていないか
総合点が同じでも、失点の中身は毎回違うことがあります。点数を評価として見るのではなく、次に何を練習するかを決める材料として使います。
2.解説を「正解の確認」で終えている
間違えた問題を見直すとき、「答えはBだった」で終わっていないでしょうか。
College BoardのMy Practice案内とBluebook模試の使い方案内では、各設問の解説を確認し、正解だけでなく他の選択肢がなぜ違うのかまで見直せるよう案内されています。
ここは「正解だけを覚えない」ことが重要です。SATでは、本文にある言葉を使っていても質問に答えていない選択肢、一部は正しいものの範囲が広すぎる選択肢、計算は合っていても求められた値とは違う選択肢などがあります。正解だけ覚えると、次に似た問題が出たとき同じ迷い方をすることがあります。
見直しでは、次の3つを言葉にしてみてください。
- なぜその答えが正解なのか
- 自分はなぜ別の答えを選んだのか
- 次に同じ形が出たら、何を見るのか
3.間違いを問題ごとにしか見ていない
模試で10問間違えたとき、10問を別々のミスとして扱うと、復習が散らばりやすくなります。実際には、同じ原因のミスが何問か混ざっていることがあります。
同じ分野のHard問題だけ正答率が低い、というように、まとめて見ると傾向が見えてきます。
College BoardのStudent Question Bank案内では、セクションだけでなく、分野、スキル、難易度まで絞って公式問題を探せます。「この問題を間違えた」で終わらせず、どのスキルのミスかまでまとめると、次に何を練習するかが決めやすくなります。
| セクション | 同じ原因でまとめられるミスの例 |
|---|---|
| Reading and Writing | 文の役割を聞く問題で何度も迷う/つなぎ表現の論理関係を読み違える/同じ文法ルールを繰り返し落とす |
| Math | 式は立てられるのに途中計算で崩れる/図形問題の条件を読み落とす |
4.フル模試ばかり増やしている
点数が伸びないと、もう1回模試を解きたくなります。でも、前の模試で見つかった弱点を直さないまま次のフル模試に進むと、同じ原因で失点する可能性があります。
My Practiceには、模試の結果に応じて公式のStudent Question Bankから問題を出すTailored Practiceがあります。つまり、模試のあとに必ず別のフル模試へ進む必要はありません。フル模試は、弱点を見つけたり、修正した内容を確かめたりするチェックポイントとして使う方が整理しやすくなります。たとえば、次のように進めます。
- 文法のあるスキルで繰り返し落としているなら、そのスキルだけ10問ほど解く
- Mathの特定分野が弱いなら、その分野を難易度別に練習する
- そのあとで、次の模試を使って変化を見る
5.ミスの原因を全部「分からなかった」にしている
同じ不正解でも、理由は一つではありません。ペトラチューターズで模試を見直すときは、まず大まかに3つに分けます。知識の不足なのか、解き方や読み方の問題なのか、時間配分や注意の問題なのかです。原因によって、練習の種類が変わります。
| 間違いの例 | 原因の種類 | 練習の変え方 |
|---|---|---|
| Mathで公式を知らなかった | 知識の不足 | 公式を補う |
| 公式は分かっていたのに、条件を読み落とした | 解き方・読み方 | 同じ単元を何十問も解くより、条件の読み方を直す |
| Reading and Writingで単語が分からなかった | 知識の不足 | 単語を補う |
| 本文と選択肢の関係を読み違えた | 解き方・読み方 | 本文のどこが根拠かを確かめる練習をする |
| 時間が足りず、最後を急いだ | 時間・注意 | モジュール単位で時間配分を確認する |
1回の模試を次の模試につなげる復習の順番
模試を受けたあと、次の順番で整理してみてください。
- Score Detailsで全てのミスを見る。間違えた問題と迷った問題を確認し、正解だけではなく解説まで読みます。
- ミスを原因別に分ける。知識の不足か、解き方や読み方の問題か、時間配分や注意の問題かを分けるだけで十分です。
- 同じスキルや分野のミスをまとめる。似たミスが複数あるなら一つの弱点とし、Student Question BankやMy PracticeのTailored Practiceで同じ分野の公式問題を探します。
- 弱点だけ短く反復する。いきなり次のフル模試へ行かず、同じスキルを数問から十数問ほど練習します。量より、同じ理由でまた落としていないかを見ます。
- 次の模試で変化を確認する。総合点だけでなく、前回直そうとした部分がどうなったかを見ます。同じミスが減っていれば、その復習は機能しています。

保護者は「何点だった?」の次に一つだけ聞く
SAT対策中は、保護者の方も模試の点数が気になります。でも、毎回点数だけを聞くと、本人も「上がった・下がった」で終わりやすくなります。
点数を確認したあと、もう一つだけ聞いてみてください。これだけでも、会話が結果から復習に変わります。
「今回、一番多かったミスは何だった?」
答えられなかったとき
本人がすぐに答えられないなら、まだ模試を十分に分析できていない可能性があります。責めずに、Score Detailsを一緒に開いて、間違えた問題を原因別に分けるところから始めてみてください。
ペトラチューターズで模試を見るときの3つの質問
ペトラチューターズで模試の結果を整理するときは、次の3つを確認します。
- どの問題を落としたか
- なぜ落としたか
- 次に同じ形が出たとき、何を変えるか
この3つがつながっていれば、模試は点数を出すイベントではなく、次の勉強を決める材料になります。3つ目が決まっていないなら、次の模試を解く前に復習をもう少し具体化した方がいいかもしれません。
SAT模試復習チェックリスト
まとめ 模試の回数より、1回の模試から何を変えるか
SAT模試を何回も解いているのに点数が伸びないと、不安になります。でも、模試を受けていること自体が無駄というわけではありません。大切なのは、1回の模試から次の勉強が変わっているかです。
復習の流れは、点数を確認して終わりではなく、間違いと原因を整理し、弱点だけ練習して次の模試で確かめるところまで続きます。この流れができると、模試は単なる採点ではなくなります。
このテーマを選んだのは、「ちゃんと模試を解いているのに伸びない」という相談では、勉強量より復習の設計を見直した方がいいことがあるからです。
模試を受けたあと、何を練習すればいいか決められない場合は、ペトラチューターズでも結果を一緒に整理できます。次の模試を増やす前に、まず前回の模試から何を変えるかを決めてみてください。


