MYPとIGCSEは、そもそも何が違う?
最初に押さえたいのは、二つが同じ種類の資格ではないという点です。MYPは学校全体の学び方を組み立てる枠組み、IGCSEは科目ごとの学習範囲と評価方法が定められた資格です。学校全体を見るのか、一つひとつの科目の準備を見るのか。この違いを意識すると、転校先への質問も具体的になります。
| 重要ポイント | 内容 |
|---|---|
| MYPの位置づけ | 国際バカロレア(IB)の中等教育プログラム。8つの教科グループを横断し、探究の進め方や学びのつながりまで含めて授業を組み立てます。 |
| IGCSEの位置づけ | 英語・数学・理科など科目ごとに学習範囲と評価方法が定められた国際的な中等教育資格。ケンブリッジとピアソン・エデクセルという別々の試験機関があります。 |
| 主な対象 | MYPはおおむね11〜16歳、IGCSEは主に14〜16歳。ただし年齢だけで転入先の学年や科目が決まるわけではありません。 |
比較表:MYPとIGCSEはどこが違う?
| 比較する点 | MYP | IGCSE |
|---|---|---|
| 仕組み | IBの学校全体の教育枠組み | 科目別の国際的な資格 |
| 主な対象 | おおむね11〜16歳 | 主に14〜16歳 |
| 学習の軸 | 8つの教科グループ・探究と説明 | 科目ごとの学習範囲 |
| 成績の付け方 | 4つの評価観点・1〜7の教科成績 | 試験機関・科目ごとの評価 |
| 外部評価 | 個人プロジェクトは必須。ほかは学校の方針 | 筆記・口頭・実技など科目ごとに異なる |
公式情報と確認日
本記事は、国際バカロレア機構(IBO)が公表するMYPのカリキュラム・評価・資格に関するページ、ケンブリッジ・インターナショナルが公表するIGCSEの評価方法と対象年齢・履修期間のページ、ピアソン・エデクセルが公表するInternational GCSEの方式に関するページを、2026年10月22日に確認して作成しています。科目の提供状況や転入条件は変更されることがあるため、出願時には学校が公表する最新の案内を基準にしてください。
MYPの成績表と資格証明は同じものではありません。日々の授業評価と外部評価(eAssessment)は区別され、最終年の個人プロジェクトは必須ですが、ほかの外部試験に全員が参加するとは限りません。IBOが定める科目やプロジェクトの要件を満たして初めて、正式な資格証明につながります。IGCSEは、ケンブリッジとピアソンのどちらを採用しているかに加え、受験科目によっても試験の構成が変わります。学校から試験機関と科目コードを教えてもらえると、必要な教材や試験時期の確認が具体的になります。
転校するなら、まずこの5点をそろえる
転校の相談を始めると、学校名や希望学年の話が先に進みがちです。ただ、お子様の学習を途切れさせないためには、今どの単元まで学び、次の学校では何を求められるかを並べておくことが役立ちます。次の情報が手元にあると、質問をより具体的にできます。
| 確認すること | 準備のヒント |
|---|---|
| 現在の学年と転入希望時期 | 学校ごとに学年の呼び方や誕生日の基準日が異なるため、実際に入る学年を確かめます。 |
| 数学・英語・理科の教材と最近学んだ単元 | 成績表だけでなく、実際に取り組んだ課題があると学習内容を伝えやすくなります。 |
| 転校先の評価方法 | MYPなら評価観点、IGCSEなら試験機関・科目コードや課題の期限が準備の手掛かりになります。 |
| 転入する学期の授業進度 | 試験や個人プロジェクトの途中から参加する場合、どのように引き継ぐかも確認の対象です。 |
| 16歳以降の進路 | IBディプロマ(DP)や英国式の大学進学資格であるAレベルなど、次の課程の履修条件も見ておきます。 |
学校名だけで進路は決められない
MYPを学んだからといって、その後の進路がIBディプロマだけに決まるわけではありません。IGCSEからIBディプロマやAレベルへ進む学校もあります。次の課程で求められる科目や成績は学校ごとに違うため、今の学校名だけで将来の選択肢を判断するのは難しいのです。
- 東京の学校でも教育課程の組み合わせは一様ではなく、例えばK. International School Tokyoは独自の中等教育課程を経て9〜10年生でIGCSEを採用しています。国際バカロレア認定校でも、必ずMYPを経由するとは限りません。
- 学校を比べるときは、資格名だけでなく、何年生でどの科目を学び、卒業後の進路にどうつながるかを一本の流れとして見ていきます。
- 同じ関数を学ぶ授業でも、何を示すと評価されるかは異なります。MYPでは計算結果に加えて、なぜその方法を選んだのか、どの条件なら成り立つのかを説明する課題が考えられます。IGCSEの試験に備えるなら、公式の学習範囲を押さえ、問題の指示と配点を読みながら時間内に解答をまとめる力も必要です。
ペトラチューターズでは、お子様の教材や最近の課題、転校時期を伺い、必要な科目と家庭教師の指導方法を一緒に整理しています。どこを補えばよいかは、これまでの教材と転入先の評価方法を並べると見えてきます。
参考資料
- 国際バカロレア機構:MYPのカリキュラム
- 国際バカロレア機構:MYPの評価と外部試験
- 国際バカロレア機構:MYPの資格と成績
- Cambridge International:IGCSEの評価方法
- Cambridge International:対象年齢と履修期間
- Pearson Edexcel:International GCSEの方式
情報確認日:2026年10月22日。科目の提供状況や転入条件は変更されることがあるため、実際の出願時には学校が公表する最新の案内を基準にご検討ください。
