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WASC・CIS・NEASC・COBISとは?インターナショナルスクールの認定の見方

円形に書架が並ぶ図書館の、入口に立つ人たちのシルエット

この記事の結論

インターナショナルスクールのサイトには、WASC、CIS、NEASC、COBISなどのロゴが並ぶことがあります。これらはカリキュラムの名前ではありません。また、「加盟している」ことと「認定されている」ことは、同じ意味とは限りません。

この記事では、保護者が実際に目にする機関の役割を並べ、日本の大学入学との関係、公式ディレクトリでの確認の手順をまとめます。

ひと目で比較:各機関の役割

各機関の公式サイトの説明にもとづく概要です。2026年10月8日時点。
機関役割と、認定・加盟の形確認できること保証しないこと
ACS WASC幼稚園から高校、成人学校、補習教育、国際学校の認定を行う(1962年から)。認定(accreditation)で、初回の認定には複数の方式がある学校が一定の基準を外部の評価で満たしていることお子さまの学年での授業の質、学校の雰囲気
CIS国際教育のための加盟団体。認定(International Accreditation)は別の制度で、745校超が取り組み中認定が完了した学校は、学習、安全、運営などの観点で外部評価を受けている加盟しているだけで認定されているわけではない
NEASC(Commission on International Education)幼児期から中等教育まで、国際的な学校とプログラムを評価・認定する(accreditation)外部の評価を受けていること個別の科目の質や、学費の妥当性
COBIS英国系の国際学校の加盟団体(membership)。Accreditation and Complianceが主な入口で、Compliance(基準1〜5)とAccreditation(基準1〜10)がある。認定は5年間有効安全管理、生徒の福祉、運営、学習と指導などの基準を満たすことどの試験機関のどの科目を提供しているか
IB(認定校)プログラムごとに学校を認定。IB World School(認定)と、候補校(candidate)がある特定のIBプログラムを提供する許可学校全体の質。候補校になっても認定が保証されるわけではない

同じ学校が、複数の機関の認定や加盟を持つことは珍しくありません。たとえばBSTは、学校自身のページでBST DiplomaをWASC認定、IBDPをIBの認定として説明しています。現在のIB認定の状況は、IBの学校検索で確認してください。機関ごとに見ている対象が違うので、数を数えるより、何についての認定かを見てください。

membership・candidate・accreditationは同じではない

学校のサイトで見かける表示の読み方です。各機関の公式説明にもとづきます。
表示意味すること意味しないこと確認先
CIS memberCISの会員校認定が完了していることCISのMembership Directory
CIS accreditedCIS International Accreditationの評価を完了ほかの機関の認定や、IB認定CISのMembership Directory
WASC candidacy認定を目指して進んでいる段階認定を受けていることACS WASCのDirectory of Schools
WASC initial accreditation / accredited認定基準を満たす学校への初回認定。認定校はその後、複数年の周期(期間は最長6年、短くなる場合もあります)で、中間の進捗確認を受ける毎年の授業の質の保証ACS WASCのDirectory of Schools
NEASC accredited学習、運営、安全、倫理などの基準を満たす外部評価個別の科目やprogrammeの認定NEASCの公式サイト
COBIS Member (Compliance)基準1〜5(寄宿がある場合は6)を満たす学習と指導を含む全基準の認定COBISの会員検索
COBIS Accredited Member基準1〜10の全体を満たすどのboardのどの科目かの保証COBISの会員検索
IB World School(authorized)特定のIBプログラムを提供する許可学校全体の認定IBの学校検索

CISは、加盟(membership)と認定(accreditation)を別の制度として案内しています。認定を受けるには、先にCISの会員校である必要があります。つまり、会員であることは認定の前提で、認定そのものではありません。CISの認定は、Purpose, Practices and Planning、Guiding Principles、Learning and Well-beingの3つの領域を見ます。CISの認定ページでは、745校超の会員校がCIS International Accreditationに取り組んでいると案内されています。

ACS WASCは、候補(candidacy)と認定を分けています。初回の審査の後に与えられる状態は、認定基準をすでに満たす学校への初回認定(initial accreditation)か、候補(candidacy)のどちらかです。候補は、認定を目指している段階を示すもので、認定とは違います。WASCは、候補校は通常、候補期間の3年目までに正式な認定を申請することが期待されると説明しています。認定校はその後、最長6年(フォローアップが必要な場合はより短く)の複数年の周期と、周期の途中の進捗確認に進みます。

NEASCの国際学校向けの基準は、学習の構造、運営の構造、健康と安全とセキュリティ、財務、施設と資源、倫理的な実践(寄宿がある場合はその基準)で構成されています。子どもの保護に関する基準は、認定の対象になるために十分に満たす必要があるとNEASCは案内しています。

COBISは、Complianceと、Accreditationの2つの道を用意しています。Complianceは基準1〜5(寄宿がある場合は6)で、安全管理、生徒の福祉、施設、運営と学校の理念を見ます。Accreditationは基準1〜10で、さらに学習と指導、リーダーシップ、コミュニケーション、課外活動などを加えた、全体の基準です。どちらも5年間有効の会員資格で、表示は「COBIS Member (Compliance)」と「COBIS Accredited Member」に分かれます。COBISのロゴを見たら、どちらの状態かを確認してください。英国系の学校の例は、British School in Tokyoの学校ガイドで整理しています。

IB認定はschool accreditationとは別

IBの説明では、IB Worldの学校として認定を受けた学校だけがIBプログラムを提供でき、候補校の段階は認定を保証しないとされています。一つの学校が「IB認定かつCIS認定」ということもあります。IB programmeを一貫して提供する学校は、東京のIB Continuum Schoolにまとめています。

学校は、IBの認定だけを持つ場合も、学校全体の認定だけを持つ場合も、両方を持つ場合もあります。目的が違うため、状態も別々に確認が必要です。IBは、候補校(candidate)の段階は認定を保証しないと説明しています。DPだけを認定されている学校で、MYPは認定の途中、ということもあります。

IBのプログラム認定学校全体の認定

PYP、MYP、DPなど、特定のIBプログラムを提供する許可です。プログラムごとに認定されます。

WASC、CIS、NEASCなどが、学校全体の運営、学習、安全を外部の目で評価する仕組みです。

日本の大学進学資格とは別の話

学校の認定と、生徒一人ひとりの大学入学資格は、別の問いです。文部科学省のページ(2024年6月掲載)は、WASC、CIS、ACSI、NEASC、Cognia、COBISの認定を受けた教育施設の12年課程修了者について、大学入学資格を認める枠組みを示しています(CISの旧名称ECISの認定も含まれます)。この6つに、COBISも含まれています。

もう一つの道が、資格にもとづく道です。同じページは、国際バカロレア、アビトゥア、バカロレア、GCE Aレベル、国際Aレベル、欧州バカロレア資格などを、外国の大学入学資格として挙げています。つまり、認定校の修了者として見られる場合と、IBやA-levelといった資格で見られる場合があり、どちらに当てはまるかは、お子さまのコースによって変わります。

「認定校だから、自動的に日本のすべての大学へ出願できる」と考えるのは安全ではありません。学校の認定状況と、生徒本人がどの資格・課程を修了するかの両方を確認する必要があります。最終的な出願資格は、志望大学の最新募集要項でも確認してください。IBDPとA-levelの違いは、IBDP・AP・A-levelの比較でも触れています。

ページの掲載は2024年6月で、制度は変わることがあります。出願の前に、文部科学省のページと大学の募集要項を再確認してください。

認定があれば安心、ではない

認定は、学校が一定の基準で外部の評価を受けていることを示します。ただし、次のことまでは分かりません。

  • お子さまの学年やクラスでの、授業の実際の質
  • お子さまの英語力や性格に合うか
  • 学費が内容に見合っているか(費用は学費比較で整理)
  • 認定がいつまで有効か、更新時に何が指摘されたか

認定は、学校選びの最初のふるいとして使えます。最終的な判断には、見学、授業の様子、在校生の保護者の声が必要です。

保護者が5分で確認する方法

学校の宣伝文だけで判断せず、必ず公式の情報で確認してください。出願前の最新の状況は、公式のディレクトリが基準です。

  1. 学校のサイトで、ロゴの説明文を読む。「member」「accredited」「authorized」「candidate」のどれかを確認する。
  2. 機関の公式ディレクトリで、学校名を検索する。ACS WASCはDirectory of Schools、CISはMembership Directory、COBISは会員検索、IBは学校検索がある。
  3. 表示された状態を正確に確認する。会員、候補、認定のどれか。
  4. 期限や次の審査の時期が表示されていれば、見ておく。
  5. IBプログラムは、IBの学校検索で別に確認する。DPなのか、MYPなのか、PYPなのかも合わせて。
  6. 日本の大学進学を考えるなら、文部科学省のページと、志望大学の募集要項で、お子さまのコースが条件に合うか確認する。

まとめ

認定、加盟、プログラムの認定は、それぞれ別の概念です。WASC、CIS、NEASC、COBISのロゴだけで判断せず、公式のディレクトリで現在の状況と対象を確認してください。

日本の大学入学資格との関係も、学校選びの材料になります。学校ごとの比較は、学校別カリキュラム比較もあわせてご覧ください。

参考資料

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